連載第十四回「司会者に感謝!」 | 神仏スタッフノート | ペガサスキャンドル株式会社 神仏事業

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2015/05/01自宅葬「ありがとう!拍手で送るラストシーン!!」

連載第十四回「司会者に感謝!」

連載第十四回「司会者に感謝!」

◆ありがとう!拍手で送るラストシーン!!◆  第十四回「司会者に感謝!」
 
通常の司会者は声のトーンを落として暗く寂しく悲しくされます。

喪家の方の悲しみを形にされていると思いますが、
悲しんでおられるのに追い打ちを掛けるような気も致します。

お寺様・司会者・弔辞者共に多くの場合、「無念残念」と言われます。
勿論、大切な人ですのでそれも理解できますし、お若い方や幼子は無論のことです。

ただ、私的には80才を越えたら天寿全うですので、
「おめでとう」「素晴らしい」「拍手します」のやり方もあって良いのではないか、
それが天寿全うなされた故人への礼儀ではないかとも思うのです。

ですので、母の場合はブライダルの司会者にお願いしたいなと思っていました。
 
今回、母の場合は葬儀の女性司会者の方にご担当いただきましたが、
①声のトーンを上げて陰気さをなくして下さい。
②服装は黒ではなく明るめの色にして下さい。
③無念残念は決して言わないで下さい。
④故人も天寿全うでこんなに幸せで良いのかしらと言っていたので、笑わないまでも明るく送らせて下さい。。
⑤棺の蓋をする時には家族・親族でありがとうの拍手をさせて下さい。
以上のことをお願いしました。
 
 すると、女性司会者は当日薄い色の服を着用され、第一声は高いトーンで
「どうぞみなさまお座りくださいませ」
「まもなくお式が始まります」
「正座が得意な方はどうぞ正座をして頂いて、得意でない方はお崩し下さい」
「ご無理をなされませんように、お見送りの時にちゃんと立てられるようにしておいて下さいね!」

このご案内で笑い声が出て、みなさまの肩の力が抜けた瞬間でした。
こちらの意を汲んで頂き、本当に母の葬儀に相応しい素晴らしいスタートとなりました。

 また、
「テーマはありがとう!拍手で送るラストシーン!!です。」
「皆様には、95才の天寿を全うされましたので明るく爽やかにお見送り頂きたいと思います。」

これも参列者のみなさまに最初にご理解頂くためのアンウンスで、本当に感謝でした。
 
やはり、葬儀も「司会者の服装・声のトーン・進行・仕草・気づき度で決まる」とあらためて確認できました。

ありがとうございました。 
お蔭様で素晴らしい葬儀ができました。

 ペガサスキャンドル株式会社         
専務取締役         
井上 雅夫